長野県溶接協会 高校生溶接コンクール開催 優勝は池田工業の近藤選手
(「溶接ニュース」2024年12月24日付 8面より)
長野県高等学校校長会工業部会は長野県溶接協会の後援で、12月14日に中野立志館高校(長野県中野市)の機械電気棟にて、第11回長野県高校生溶接コンクールを開催。当日、近隣3校から、溶接を学ぶ生徒3人が集まり、日々練習している溶接の技術を競った。
1年生コンビの活躍に関東甲信越大会での期待が高まる
今期、最優秀賞に輝いたのは池田工業の近藤栄人選手(1年)、優秀賞は松本工業の山田大空選手(1年)。2選手は、来年度に予定されている関東甲信越高校生溶接コンクールへの出場権を獲得した。
最優秀賞の近藤選手
当日の主なプログラムは以下だ。
長野県高等学校長協会の清水史明工業部会長、中野立志館高校の滝澤崇校長、長野県溶接協会の羽生田豪太理事長による開会挨拶。その後、学生は15分の準備時間を経て溶接を開始。競技終了後は昼食をはさみ、その後、長野県溶接協会技術委員長の石田常夫氏より結果発表・講評した。
挨拶では、羽生田理事長が「昨今、長野県では溶接体験などが積極的に開催されており、溶接体験の現場では、数百人の親子が溶接を体験する様子などが見られた。溶接の輪は着実に広がっている」と話すとともに、溶接技能の重要性を伝えた。
講評では、石田氏が「裏波の完成度が、そのまま順位に直結している。次のステージに進む選手は、裏波を意識した初層溶接の練習に注力するとよいだろう」と話した。近藤選手と山田選手の1年生コンビが、関東甲信越大会で活躍することに期待が高まる。
競技会の様子
(「溶接ニュース」2024年12月24日付 8面より)