静岡県・工業高校 高校生と教諭向け溶接講習 プロから溶接技術学ぶ
(「溶接ニュース」2024年10月22日付 20面より)
プロの技術者から溶接の勘どころを学ぶ
静岡県教育委員会と静岡県工業校長会は9月28日、沼津市の静岡県立工科短期大学校沼津キャンパスで「令和6年度静岡型プロフェッショナルエンジニア育成講習(溶接)」を開催した。同講習会には県下の工業高校5校から10人(男子生徒8人、女子生徒2人)及び教諭5人が参加。初心者を対象とした「導入コース」と静岡県ものづくり競技大会(高校生溶接の部)への出場を目指す「応用コース」に分かれ、8時30分から16時まで、プロの技術者から溶接の勘どころを学んだ。
同講習会は2011年から開催されており、今回で14回目の開催。「機械系の重要な加工技術の一つであるアーク溶接について、卓越した技能を持つ専門技術者から技術を学び、技能の向上を図ることにより、工業高校生のものづくり技術力の向上に資する」ことを目的とする。静岡県溶接工業協同組合(青木通陽理事長)がバックアップし、講師は同組合の鈴木正治氏、山岸修次氏、木村京次氏の3氏が務めた。
プロから溶接技術を学ぶ
導入コースでは鈴木氏の指導のもと、安全作業説明からアーク出し、ビード置き、N-2Fなどを練習。応用コースでは山岸氏、木村氏の指導のもと、要領説明からN-2Fの実技練習(開先加工、仮組、本溶接)をそれぞれ午前と午後の2回にわたり実施した。
なお、静岡県ものづくり競技大会(高校生溶接の部)は2025年2月1日、同じく県立工科短期大学校沼津キャンパスで開催される。
(「溶接ニュース」2024年10月22日付 20面より)