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東海地区高校生ものづくりコンテスト 岩本選手(愛知総合工科)が優勝

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(「溶接ニュース」2024年10月8日付 8面より)

  4県から8人の代表選手が熱戦を繰り広げる

「2024年度 第4回高校生ものづくりコンテスト東海地区大会」(主催=東海地区工業高等学校長教育研究会)が8月17日、土岐市のポリテクセンター岐阜で行われた。

当日は静岡県2人、愛知県2人、岐阜県3人、三重県1人、計8人の代表選手が参加。競技前は緊張する選手もいれば、余裕の笑顔で挑む選手など、選手各々のスタイルで「競技開始」の合図を待った。しかし、一旦、競技が始まると、皆溶接に集中し、熱戦を繰り広げた。審査の結果、愛知総合工科高校機械加工科2年の岩本尚征選手が全国大会への切符を手にした。

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優勝した岩本選手(左)/課題に挑む選手(右)

開会式では東海地区機械教育会の堀秀樹会長が「溶接は建設業や自動車産業、航空宇宙産業、造船など、あらゆる分野に必要とされる。ものづくり大国日本の根幹をなす技術だ。本日は自信を持ってコンテストに挑んでほしい」と選手たちを激励した。

「N-2F」を課題に、当日支給された競技材に開先加工および仮付け溶接を施した後、30分間の本溶接で競った。審査は、溶接ビード表裏の外観に加え、超音波探傷試験および作業中の不安全行為などで総合評価した。中には「昨夜は緊張で寝つきが悪く不安もあったが、今日は自己最高の出来栄えだった」と、競技終了後、安堵の表情を浮かべる選手もいた。

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出場選手一同

   さらに練習を重ね目指すは3連覇

また、当日は出場選手だけでなく、応援に駆け付ける学生も多く、待ち時間を利用し、ポリテクセンターに導入されたAR溶接の体験をしたり、来年の出場を目指し「視察も含めて来た」と意欲的な学生の姿もあり、活気あふれる大会となった。

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ポリテクセンターに導入されたAR溶接も体験

優勝した岩本選手は「愛知県大会で納得いく作品ができず、2位という成績で悔しく思い、東海地区大会に向けて日々全力で練習した。今大会で1位という成績を収めることができたが、ビード形状など全体的にまだまだ満足いく作品ではない。問題点は、本番で自分の実力を出し切れていない点だ。より練習を重ね、全国大会では自分の納得できる作品を作りたい」と意気込みを示し「先輩に続き優勝して、3連覇することでお世話になった方々へ、感謝の気持ちを伝えたい」と話す。

入賞者は次のとおり(敬称略)▽1位=岩本尚征▽2位=近藤誠矢(愛知総合工科)▽3位=赤池颯太(島田工業)

(「溶接ニュース」2024年10月8日付 8面より)

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