「パパは刀鍛冶、私は溶接士」 群馬県立高崎産業技術専門校(溶接エキスパート科) 小池千恵子さん
溶接の魅力に惹かれ、群馬県高崎市にある県立産業技術専門校「溶接エキスパート科」で、溶接を指導する道を選択した小池千恵子さん。今回のWelding Mateでは、在学生・卒業生に囲まれ、すっかり人気の溶接指導者となった小池さんに話を聞いた。
昨年11月に開催された「佐賀県女子溶接技術競技会」の被覆アーク溶接の部を制した(株)戸上電機製作所の室響さん。今回のWelding Mateでは、室さんが溶接士を志した背景や、室さんが考える溶接の魅力などについて話を聞いた。
4月27日に、インテックス大阪5号館の特設会場で「2024関西地区高校生溶接技術コンテスト」が開催された。2024国際ウエルディングショーの一区画で開催された同コンテストは、小型圧力容器の製作を課題としている。今回のWelding Mateでは、計24人の高校生溶接士が火花を散らした同コンテストの様子を取材した。
高校生にとって「部長」とは、部活をまとめ、牽引する役割を担う存在だ。4月から新部長になった高校生の中にも、その重責を感じている人も多いだろう。その1人が平塚工科高校機械部で溶接を学ぶ、新部長の野口竜聖さんだ。神奈川県高校生溶接技術コンクールを突破し、新部長のなった野口さんに、今の心境を尋ねた。
多くの女性技能者にとって、溶接事業所に入社する時のハードルの1つが「怖い人ばかりだったらどうしようか」ということだと聞く。一方で、実際に職人が怖い人ばかりかというと、「入社してみたら先輩溶溶接士は優しい人ばかりだった」という話しも、同様によく耳にする。今回のWelding Mateでは、神奈川県川崎市の上代工業に入社してみた印象と溶接の魅力をインタビューした。
溶接作業を行う女性の姿を見かける機会が増えてきている。慢性的な人手不足を課題とする溶接業界だが、最近では女性の技能者が工場のみならず、工事現場で活躍する姿も散見されるようになった。株式会社渡辺建鉄工業に入社した髙梨美香さんも、現場溶接士の1人だ。見習い溶接士として、日々、技能向上に慢心する高梨さんに、溶接の魅力や、溶接士になった理由について話を聞いた。
群馬県では、2024年1月27日に「群馬県学生溶接技術競技大会(群馬県・群馬県溶接協会共催(産報出版後援)」が実施された。このコンクールは、国内高校生に向けた溶接コンクールの中では最大規模の70人以上が参加するのが特徴となる。国内最大規模の溶接コンクールの中でも、前回優勝者である宇敷怜奈選手を要する利根実業高校の参加選手に話を聞いた。
溶接の業界で、常に注目を集めている向の岡工業高校。理由は高校生の溶接コンクールで神奈川県を制した優勝者を、過去、多数輩出しているいこと。加えて、教師陣だけでなく、OBが応援に駆け付けて、一丸となってコンクールに臨む姿にもある。そんな向の岡工業高校のメンバーを取材した。
2023年度に、第169回芥川賞候補作ノミネートされた、溶接士を主人公とした「我が手の太陽」(講談社)。溶接士として働く主人公「伊藤」の、何気ない日常でありながらも、細部まで作り込まれた世界観を、表現しているのは、作家である石田夏穂さんだ。石田さんは、小説家としてだけでなく、会社員として施工管理も行っているために、リアルな描写を実現できたという。そんな石田さんに作品の魅力や、小説家としての考え、施工管理の仕事を通して感じる溶接作業の奥深さなどについて話を聞いた。