第15回埼玉県高校生溶接技術競技会 上位を大宮工業高校が独占 優勝は中野真輝さん
埼玉県の学生溶接士、頂点決まる
2月15日に、埼玉県の高校生溶接士15人が埼玉県鉄構会館に集まり、第15回埼玉県高校生溶接技術競技会が実施された。
結果、1・2・3位は大宮工業高校が独占。
優勝の中野真輝さん(2年生)、準優勝の川崎志邦さんの2名は、関東甲信越大会に駒を進めることとなった。
審査・総評を行ったのは日本溶接協会東部地区溶接技術検定委員会の金子裕良委員長。
「非常に高精度な作品が多かった。外観だけであれば、『A-2F』の資格試験を突破できるだろう。一方で、超音波探傷試験の結果をみると、母材の溶け込み不足が見られた。また、違反行為での減点も数人いた。最後に、清掃がおざなりとなってしまった参加選手がいたので、気を付けてほしい」。
今回のWelding Mateでは、金子委員長の総評を胸に、関東甲信越大会に駒を進めた中野さん、川崎さんに話しを聞いた。
埼玉県大会を制した高校生
中野さん、川崎さんに聞く
中野さん、川崎さんに聞く
・中野さん(優勝)
「優勝という結果は嬉しい。しかし、納得しているかと聞かれると、今はまだ納得できていない。理由は、溶接外観が思うように整わず『失敗した』と思っているからだ。関東甲信越大会では、溶接外観と、外観を整えるための時間配分を心がけて臨む」・川崎さん(準優勝)
「関東甲信越大会に進めるのはとても嬉しい。しかし、同じ高校で溶接を指導してくれている先輩を差し置いて、次のステージに進むことに戸惑いもある。練習で一度でも、先輩より美しい溶接ビードを引けたと思ったことがないからだ。関東甲信越大会では、練習で指導していただいた溶接条件全てを出しきる。注意しているのは競技終盤での試験材の磨きを丁寧に行うことだ」