埼玉県の学生溶接士、頂点目指し雌雄を決する 第15回埼玉県高校生溶接技術競技会

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埼玉県で学生の溶接競技会

2月15日に、埼玉県の高校生溶接士15人が埼玉県鉄構会館に集まり、溶接の腕を競った。

大会の名前は埼玉県高校生溶接技術競技会。

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この大会上位2人は、関東甲信越の高校生溶接技術競技会の出場選手として推薦されることとなる。

今回のWelding Mateでは、埼玉県で注目される学生溶接士に話しを聞いた。

注目選手インタビュー

IMG_5791.jpeg▲川越工業高校
左から、五十嵐有楽さん、栗城貴文さん

・五十嵐さん(1年生)
「2年生だけだと人数が足りないから参加するように、と先輩から言われて参加した。溶接は好きだが、溶接の競技会で活躍できるイメージは全く湧いておらず、自信もない。しかし、アーク調にこだわって練習してきたので、練習してきたことは発揮したい」

・栗城さん(2年生)
「ウィービングで作るビードの幅、溶融地の状態を把握できるように練習を積んできた。せっかく競技会に出場するのであればベストを尽くす。将来は溶接士になるかは、まだ決めていない」

IMG_5792.jpeg▲川越高等技術専門校

・塚越心斗さん(1年生)
「高校が普通科だったため、溶接の経験は高校生と同じだ。溶接を選んだ理由は、手に職をつけたいから。木工・金属加工を選ぶことができたが、木工よりも金属加工の作業姿勢の方が、しっくりきた感じがして、金属加工を選択した。最終層のつなぎめが難しいので、違和感なく、作業できるように練習してきた。優勝の自信もある。将来は組み立ての工場で就職が決まっており、主軸ではないが、溶接は将来も使う続ける技能だ」

IMG_5793.jpeg▲川口工業高校
左から、阿久澤隼さん、小山稜太さん、内田大翔さん

・川口さん(1年生)
「溶接ビードの肉盛り高さを、しっかりと確保できるように練習してきた。終盤は、外観を整えること、作業スペースの掃除を忘れずに行いたい。溶接を選んだのは手に職をつけたかったからで、将来は大型重機のオペレーターになるのが夢だ。溶接技能はどんな現場でも役に立つ」

・小山さん(2年生)
「溶接は修得するのが難しいと聞いており、技能として触れておいて損がない。将来は自動車整備の仕事への就職を目指している。競技会では、最初・最後の肉盛り高さと、作業スペースの掃除を心がて臨むつもりだ」

・内田さん(1年生)
「溶接を選んだのは、1番触れたことのない技能だったからだ。将来は自動車整備の領域で仕事していきたい。ウィービングで作る溶接ビードの幅と、肉盛り高さに注意して練習を積んできた」


IMG_5794.jpeg▲大宮工業高校
左から、廣瀬海翔さん、川崎志邦さん

・廣瀬さん(1年生)
「年の離れた兄が、いつも楽しそうに通っていた大宮工業高校を選んだ。
兄は現在、コンピュータ製造の分野で、ものづくりに携わっており、私も同じ道を進みたいと考えている。コンピュータ製造の分野は、溶接技能は、たまに必要になる場面がある聞いている。競技会に向けた練習では、溶接ビードが荒くなガチだったので、本番は、いつも以上に一つひとつの作業を丁寧に進めていくつもりだ」

・川崎さん(1年生)
「溶接の部活に入っているため、先輩も挑戦している競技会に、一緒に参加することにした。将来は溶接技能一本で仕事をするというよりも、複合的な技能を学んで、溶接にも対応できる技能者として働きたい。自動車整備の道に興味がある。最終層の鋼板をつなぐのが苦手のため、重点的に練習をしてきた。ベストを尽くす」

IMG_5800.jpeg▲大宮工業高校
左から、中野真輝さん、大野福斗さん、今秀真さん

・中野さん(2年生)
「内部の溶け込みと、スラグの取り残しに気を付けて競技に臨む。将来的には溶接士として働きたい。できるだけ規模の大きい企業に就職し、大がかりな仕事をこなしてみたい

・大野さん(2年生)
「溶接外観と最終層のビード幅に気を付けて作業に臨む。将来の道は決めていないが、できれば年間休日が120日以上ある会社で働きたい

・今さん(2年生)
「内部欠陥の内容に溶融の状態を意識して競技会に臨む。溶接ビードの終点部分はゆっくりと手を動かし均一な溶け込みを担保したい。溶接士になるかは決めていないが、福利厚生と年間休日にこだわって就職先を探している」

IMG_5802.jpg▲大宮工業高校

・山本昌弥さん(3年生)
「後輩の応援できた。前回大会で優勝して、次のステージに駒を進めることができ、それが就職活動の一助にもなったため、後輩も頑張ってほしい。大手重工業に就職が決まり、面接の時に、溶接に打ち込んできた話しが共通の話題となり、合格することができたと感じている。将来的には溶接を指導する道に進んでいきたい」

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