メイトくん イケてる年始の挨拶について考える①
今回のWelding Mateで紹介するのは、77年間、新聞溶接ニュースを通じて溶接業界の出来事を隅々まで追いかけ続けてきた産報出版(株)の大友亮社長の年始挨拶。
私は2024年7月に社長に就任しました。
溶接は裾野の広い魅力ある産業ですが、喫緊の課題は、他産業と同様に「人材確保」にあります。
しかし昨年、大きな盛り上がりをみせた日本溶接協会・産報出版が主催する「2024国際ウエルディングショー」では、課題へのアンサーとも取れる製品・取り組みが数多く見られ、過去最高規模のものとなりました。
例えば、協働ロボット、カーボンニュートラルに貢献するものづくり、AIの活用、技能者が手作業で使用できる「ハンド型ファイバーレーザ加工機」、各種省エネルギー製品など。
さらに、人材確保・育成に関して、溶接の魅力を一般の方々や学生にもアピールする溶接体験コーナーや、AR・VRによる溶接トレーニング、工業高校生の誘致などの特別企画なども展開しました。
改めて溶接の底力を見せるショーになった感じています。
続いて先日、私は、東京都のランドマークの一つである高さ634mのスカイツリーの建設に関わった大林組の方とお話しする機会がありました。
溶接技術を多用することで作られたスカイツリーですが、お話しした方は現在、スカイツリーを遙かに凌ぐ高さの「宇宙エレベーター」の建造を目指してプロジェクトに着手していると言っておられました。
何と夢のある、溶接の未来を感じさせるプロジェクトでしょう。
今年は昭和で言うと100年になるそうです。
産報出版で発刊した書籍のご執筆者の多くが昭和生まれの研究者・技術者の方々です。
そのような方々が培ってきた知見や研究成果を学術書・書籍の形で残し、次の世代に継承していくことが溶接専門の出版者の責務だ考えております。