神奈川県高校生溶接コンクール冬季練習会 8校23人の高校生溶接士が腕磨く
溶接技能の研鑽積む
1月11日に、神奈川県内で溶接を学ぶ高校生が集まり、川崎市にある日本溶接技術センターで溶接の練習を行うイベント「神奈川県高校生溶接コンクール・冬季練習会」が開催された。
このイベントは文字通り、神奈川県高校生溶接コンクールに参加する学生が、自身の溶接技能を習熟するために研鑽を積むためのものだ。
当日は、近隣8校から23人の学生が集まった。講師を務めたのは、日本溶接技術センターの小笠原晃氏、神奈川県溶接協会の槻舘年勝氏、櫻井清和氏など。
学生の頃、神奈川県高校生溶接コンクールで優秀な結果を残したOBが、指導のため駆け付ける高校もあり、オール神奈川で学生を指導する様子からは、未来の凄腕溶接士の誕生を期待させる。
今回のWelding Mateでは、そんな同イベントで注目を集めた工業高校の学生に話を聞いた。
▲チーム向の岡工業
■濱井颯太さん(2年生、後段右から2番目)
昨年、高校生コンクールに初めて出場しました。日々、自分の溶接作品を記録しているので、上達がしっかりと把握できるのが溶接の魅力だと感じています。■鈴木祥平さん(1年生、後段左から2番目)
溶接棒の角度や電流値に注意しながら練習を積んできました。美しい裏波が出ると嬉しくなり、溶接は面白いと感じます。■香取実奈子さん(1年生、前段右)
溶接ビードを引く時の、最初と最後が苦手です。溶接は奥が深い技能のため、精一杯、頑張ります。
▲チーム平塚工科
■鈴木颯太さん(2年生、写真左)
1層目・2層目の溶接が比較的満足いく仕上がりになってきたため、外観の練習に注力しています。溶接は、日常的には目にする機会が少ないですが、ものづくりに欠かすことができない技能のため魅力的です。前回大会は平塚工科の先輩が優勝しているため、私も優勝を目指しています。■金丸遥志さん(2年生、写真中央)
先輩から溶接棒の角度などについて指摘を受けたため、修正しています。アドバイスを受けた点を修正していくと、目に見えて上達していくのが自分でわかるため、溶接は面白いです。前回大会で指導してくださった先輩が優勝しているので、私も続けるように頑張ります。