岩手県の学生溶接士20人が腕競う 優勝候補インタビュー
1月18日に、ポリテクセンター岩手(岩手県花巻市)で岩手県高校生溶接競技会が開催された。
日頃溶接を学んでいる県内10校20人の高校生が集まった大会は、今回で6回目となる。
各自、緊張の面持ちの中、前回大会を制した北桜高校機会システム科の2年生大道口圭悟選手による宣誓の後、参加選手は競技に臨んだ。
今回のWelding Mateでは、注目の参加選手に話を聞いた。
▲大道口圭悟さん
所属:北桜高校2年生
2ヵ月間、平日は1日2時間、休日は1日3時間を溶接の練習に費やしました。近隣にある北日本機械からプロの溶接士が指導しにきてくださり、その時に「溶接棒を押し込みながら裏波を出していく方法」などを学び、練習を繰り返しました。将来は、大手農業機器メーカーの溶接部門に内定が決まっています。
▲鈴木比奈子さん
所属:黒沢尻工業2年生
3ヵ月1日2時間程度、練習を積んできました。溶接部への肉盛りが不足してしまう傾向にあったので、溶接棒の角度を調整しながら、溶接外観を整えられるように気をつけています。筋力では男の子に劣る分、工夫しながら溶接しやすい姿勢など、テクニックを磨いてきました。将来は、組み立て分野で製造業に貢献したいと思っています。
▲村上慧さん
種市高校2年生
将来の夢は水中溶接士です。難しい溶接技能の中でも、最も難易度が高いと聞いたので、とても興味があります。溶接は、1年生の頃から毎日欠かさずに1日4時間ほど練習してきました。溶接条件は、ある程度整っているため、競技会直前には、開先や仮付け精度など、自身の溶接条件を発揮するための前工程を中心に練習を積んできました。
▲水上あかりさん
久慈工業2年生
1年生の時にも競技会に出場しており、3位でした。ウェイトリフティング部にも所属しているため、溶接の練習は、週に3回2時間程度。1層目でビードが切れないように、丁寧に作業することを肝に銘じて練習を積んできました。ウェイトリフティングは、心を落ち着かせないと結果が出ない競技のため、平常心で作業することには自信があります。将来は、溶接を仕事にしたいと思っています。