日本最高級の技能を持つ溶接高校生 秋田の地で最強決める 「ものづくりコンテスト溶接部門」開催!

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 日本最強の溶接高校生は誰だ

2024年1110日、ポリテクセンター秋田で「第24回高校生ものづくりコンテスト全国大会」の溶接部門が開催された。

DSC03528.jpg競技会の様子

9㍉鋼板の溶接精度を競う同種目は、各地区を勝ち抜いた精鋭、高校界の最強の溶接アベンジャーズが集い、文字通り火花を散らした。

今回のWelding Mateでは、大会に参加した直後の10人の高校生に話を聞いた。

 参加者インタビュー

IMG_3923.jpg▲北海道地区代表:橋本直明選手(滝川工業2年)
3ヵ月程度1日2時間を練習に費やした。1層目・2層目を重点的に練習してきたため、それらは本番でも一定量の精度になっているだろう。将来は溶接士を目指しており、溶接の魅力は、仕上がったビードを見た時の達成感だ。

IMG_3930.jpg ▲東北地区代表:油井達輝選手(仙台工業3年)
練習時間は7ヵ月、1日1.5時間程度。裏波をしっかり出せるように初層を練習してきた。本番前の練習会では機材のトラブルがあったが、うまく対応できたと感じており、まずまずの仕上がりになったと思う。進学が決まっており、将来は溶接ではなく自動車整備の分野に進みたいと思っている。

IMG_3910.jpg▲関東地区代表:野口竜聖選手(平塚工科3年)
途中でアークが切れてしまったのが悔やまれる。練習時間は6ヵ月、日に3時間程度を費やした。溶接漬けの日々は、将来、溶接士になりたいという思いを強くした。将来は造船分野への就職が決まり、溶接技能も生かせるポイントも豊富にあると思っている。

IMG_3915.jpg▲北信越地区代表:大友爽楽選手(富山工業3年)
10ヵ月の練習を、1日2時間~3時間程度、続けてきた。悔やまれるのは1層目の裏波が、思うように出なかったことだ。大型構造物や水門を作る企業への就職が決まっており、溶接士になる。溶接の魅力は格好良いところだ。女性が溶接をしていることを驚く人も多いが、腕さえあれば性別など関係ない。

IMG_3924.jpg▲東海地区代表:岩本尚制選手(愛知総合工科2年)
10ヵ月程度、1日3.5時間程度を練習に費やした。東海地域は周波数が60ヘルツなのに対して、秋田県は50ヘルツのため、その違いを認識しながら作業できるように練習を積んできた。気を付けてきた初層は、比較的うまくいっただろう。将来は溶接士ではなく、大好きな自動車を整備する仕事に携わりたい。

IMG_3917.jpg▲近畿地域代表:正垣大翔選手(姫路工業2年) 
溶接科のため、高校入学時から溶接の練習をしてきた。練習量は十分だ。本番の調子もまずまずのため、落ち着いてベストを尽くすことができた。造船分野で溶接士になるのが夢だ。造船事業所から高校に溶接を指導しに来てくださった、講師の方々への感謝も込めて優勝を目指す。

IMG_3927.jpg▲中国地区代表:三島晃誠選手(松江工業3年)
3ヵ月、週2日、1日3時間程度の練習時間を取った。ビード外観を重視して練習し、ベストを尽くすことはできただろう。溶接資格は積極的に取得していくが、溶接士を仕事になる予定はない。今回、他地区からの参加者のレベルの高さに圧倒されてしまい、技能の奥深さを知った。

IMG_3925.jpg▲四国地区代表:藤原光希選手(今治工業3年)
夏に参加した溶接コンクールと異なる溶接棒を使うため苦戦した。就職活動などがあり、1ヵ月程度しか、まともに練習ができていない。そのため、スラグ取りといった基礎的な部分を重点的に練習してきた。溶接は、基本的にはどんな金属でもくっついて、一つの構造物になるのが面白い。将来は造船分野で就職が決まっており、溶接士になる。

IMG_3916.jpg▲九州地区代表:柿木秀斗選手(薩南工業3年)
1層目と最終層が難しいと感じている。3ヵ月程前から、1日2時間程度の練習を始めた。地区大会と、使う溶接棒が変わるため、その練習に費やした。自動車整備士としての就職が決まっており、溶接士と呼べるほど溶接技能は使わないかもしれないが、今まで練習してきたことが生かせると思っている。

IMG_3911.jpg▲開催地(秋田県)代表:仙道楽選手(由利工業3年)
1層目の難易度が高い。5ヵ月くらい、1日2時間程度の練習を続けた。違反行為などで減点しないように、特に安全面に気を付けながら練習してきた。将来は溶接事業所への就職が決まっている。

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weldingmates@gmail.com

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