第24回ものづくりコンテスト全国大会 高校界で最高の溶接技能を証明した藤原光希選手インタビュー 「まずは両親の喜ぶ顔が見たい」

技能者
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 高校界、最高の溶接士は藤原選手

全国工業高等学校長協会は2024年1110日に、ポリテクセンター秋田(潟上市)で「第24回高校生ものづくりコンテスト全国大会」の溶接部門が開催。

9㎜鋼板の溶接精度を競う同種目は、各地区を勝ち抜いた精鋭が集い、文字通り火花を散らした。

優勝したのは、四国地区を勝ち抜いて参加資格を取得した藤原光希選手(今治工業機械科3年生)だ。日本最高の溶接技能を持つ高校生となった藤原選手の話を聞いた。


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表彰式での藤原選手

 藤原選手インタビュー

「国内の高校生で最高技術を持っている」と認めていただいたことを、とても嬉しく思っています。

しかし、今は全くピンときていません。

DSC03585.JPG多くの大会関係者に撮影される学生たち

まずは優勝できたことを両親に伝えて、喜ぶ顔を見ることができれば、自分の事だと思えるのではないかと考えています。

実は、私の通う今治工業では、溶接技能を学ぶことができる部活動は人気があるとは言えません。

私以外にも部員はいるのですが、多くがサッカー部や野球部などの人気部活動にも入部しており、合間に溶接を学んでいます。私はたまたま溶接一本でしたが、珍しいタイプです。

DSC03580.JPG写真中央:藤原選手

今回、優勝したことで、高校では「祝・優勝」の垂れ幕が用意されると聞きました。

開会・閉会の挨拶でも「後輩にも技能をするように」と言われている通り、垂れ幕を見て、入部を考える後輩が増えると嬉しいです。

溶接は費やした時間が自分の力になっていることが分かりやすい技能です。今後、溶接を学ぶか迷っている人に伝えたいのは、「練習すればするだけ、目に見えて上達する」ので、やりがいがあること。

私は溶接技能をふんだんに使う造船事業での就職が決まっているため、これからも溶接技能を磨き、一流と呼ばれる溶接士を目指します。

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