新潟県溶接技術競技会 参加選手インタビュー TBグローバルテクノロジーズ(株)
4月7日に総合車両製作所新津事業所(新潟市秋葉区)で「第34回新潟県溶接技術競技会」が実施された。
当日、集まったのは被覆アーク溶接の腕自慢が6人、炭酸ガスアーク半自動溶接(半自動)の腕島が24人、ティグ溶接の腕自慢が13人。
文字通り、火花を散らしながら激戦を繰り広げる新潟県の溶接士。今回のWelding Mateでは、ローディングアームの高い世界シェアを誇るニッチトップ企業TBグローバルテクノロジーズ(株)の精鋭に話を聞いた。
左:渡邉翼選手(半自動の部出場)
右:大橋怜奈選手(ティグ溶接の部出場)
■渡邉選手
競技会での溶接の山場は2つ。
課題である9㎜鋼板の溶接では、溶接作業を邪魔する板材を避けながら、2回の溶接を繋ぎ合わせて美しく整える工程があります。その繋ぎ部分が1つ目。
4.5㎜鋼板の外観を美しくみせることが2つ目になります。日常業務では、ティグ溶接で30㎜を越える厚板を溶接することが多いため、競技材の4.5㎜は随分薄いと感じました。
競技会場は、当社の作業作業場とは勝手が異なり、安定した溶接作業を行うのは苦労するでしょう。溶接条件を練習した通りに整えるだけではなく、「溶融池の形状を目で覚える」といった現象を把握しながら作業にあたりたいと思っています。
■大橋選手
競技会の2週間前から練習を始めました。
1日7~8時間を練習することが許されたため、準備する時間は豊富にあったのではないでしょうか。
競技会には初めて参加するため、「使うガスの種類」「溶接棒の種類」「時間内に行うべき作業」など、一から覚えて練習してきました。
いつかは競技会で入賞したいのですが、今回は難しいのではないでしょうか。
経験値による状況判断は、初心者である私には難しいため、「溶接棒の角度」といった、決めた作業をミスなくこなすことに気をつけて作業に臨みます。