レペゼン宮城の溶接士 及川将司さん ある人気アーティストにソックリだと話題に
宮城県で最高の溶接士は誰かと問うと、多くの人の目は、東北発電工業利府製作工場の溶接士、及川将司さんの方を向く。
理由は、及川さんが、宮城県溶接技術競技大会の被覆アーク溶接の部を4連覇している、凄腕溶接士だからだ。
また、及川さんは、昨年末に開催された全国溶技術競技大会では、全国で3位に輝き、今なおとどまることを知らずに腕を磨き続けている。
確かな溶接技能で注目される及川さんだが、宮城県内では、大人気HIPHOPグループCreepy Nuts(クリーピーナッツ)のラッパー「『R指定』とそっくり!」と声をかけられることが多いという。
HIPHOPでは、地域を代表することを意味して「レぺゼン」という言葉が頻繁に使われるが、宮城県をレペゼンする溶接士として、及川さんが全国溶接競技大会で活躍することには、期待が高まる。
及川さんは「有名人に似ていると言われるのは気恥ずかしいが、R指定さんは、ラップの全国大会である『UMB GRAND CHAMPIONSHIP』で3連覇を成し遂げているため、私も全国大会優勝を目指している。昨年の全国大会では、過去の最高順位である9位を更新して3位になることができた。本年度も出場を考えているため、優勝を目指して技能を研鑽していきたい」と意気込みを話す。
照れながらもインタビューに
適切に回答する及川さん
また、「昨年度の全国大会では、曲げ試験や、X線試験といった『溶接する鋼板の溶け込み状態』については納得できる仕上がりだった。しかし、溶接外観試験で1位、2位と差が開いてしまったのではないかと考えている。外観試験は、一定のリズムで手を動かして溶接ビードを引いていく、『現場作業内での調整』が重要になる。雰囲気に飲まれることのない精神力をつけて、本年度も競技会に出場したい」と未来を睨む。