一文機工(株) 夏休み工場見学で溶接体験

ルポ
twitter fb

自社の事業の認知度を広げる取り組みの一つとして注目されているのがオープンファクトリーといった、「工場を一般の人に開放して、ものづくりを体験してもらう」という取り組みだ。足立区が開催する「夏休み工場見学」に参画した、一文機工の取り組みを紹介する。

空調設備、建設機械、鉄骨用耐火被覆材用途の溶接機をODM製造している一文機工(株)では、技術を地域や社会に還元する活動にも注力しており、足立区が夏休みに開催する小・中学生向けの体験プログラム「夏休み工場見学」にも参画している。

 

この取り組みについて、同社の増田社長は「子どもや保護者への工場見学を実施することで、当社のような企業が足立区にあると地域の人々に知ってもらいたい。今後は快適な居住空間のある災害用特装車両の開発など技術を活かした製品を開発し、より、地域や社会に貢献するものづくりを展開していきたい」と抱負を話す

 

今年のプログラムは、同社が開発した溶接機「雷電LC」による溶接体験や同社特製の溶接キットを活用した溶接の仕組みを学ぶ講座と、同社の工場見学など。

 

参加者は、実際に黄銅製のダクトピンと鉄板を同機で実際に接合。溶接を体験した子どもと保護者からは、一瞬かつ強固に接合する様子に感嘆の声があがった。

 

続いて、市販の電池などを使用した特製の溶接キットを参加者に配布し、溶接の仕組みなどを学ぶ体験プログラムも開催。子どもと保護者たちは、溶接時にアークが発生する仕組みについて、キットを触りながら熱心に話しを聞いた。

 

終了後、参加した子どもからは「溶接する時の音が大きくてびっくりしたが、一瞬でダクトピンと鉄板がくっついて、楽しかった」との声や、「溶接したばかりの部分を触っても熱くないので不思議だった。溶接のほかにも、災害対策の車なども開発していて、すごいと思った」といった感想が挙がり、盛り上がりがうかがえた。

share SNSシェア
twitter fb