2024関西地区高校生溶接技術コンテスト 最優秀賞は林穂薫選手(溶接ニュース2024年5月7日号より)

技能者
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 関西地区高校生溶接技術コンテスト開催

4月27日に、インテックス大阪5号館の特設会場で「2024関西地区高校生溶接技術コンテスト」が開催された。2024国際ウエルディングショーの一区画で開催された同コンテストは、小型圧力容器製作を課題としている。

課題は「10㎝四方の立方体小型圧力容器製作」で、耐水圧力試験により評価を行う。

今回出場したのは、関西地区の工業高校12校で、計24人。最優秀賞に輝いたのは、兵庫県立姫路工業高校溶接科の林穂薫さんとなった。

林さんは、特別賞である「耐圧王」の称号も手にし、完全優勝を果たすという結果となった。

 コンクールの様子

当日、参加選手は、事前にタック溶接(本溶接をする前に仮止めするための簡易的な溶接)を施した、自らの作品を会場に持ち込み、30分間で作業を行った。必要となる作業は、T継手や角継手、ソケット部のすみ肉溶接など。

この日のために練習を重ねてきた選手たちも、いつもとは違う多くのギャラリーが見守る中ではやや勝手が違うようで、緊張の面持ちながら、それでもいざアークを焚き始めると課題に集中し、練習の成果を発揮していた。

文字通り火花散らす高校生溶接士.jpg

文字通り火花散らす高校生溶接士


溶接作品の強度などを測る耐水圧力試験では、容器へ水を注入した時点で漏れが発生する作品もみられたが、半数が9MPa(メガパスカル)を、しきい値とする耐圧試験をクリア。

選手や付添教諭はもちろん、会場を取り囲んだ多くの観客らも圧力の数値が上がるたびに声援を贈り、選手の健闘を讃えるなど、会場内は大いに盛り上がった。

入賞者は次の通り。

▽最優秀賞=林穂薫(兵庫県立姫路工業高校)
▽優秀賞(2位)=正垣大翔(同)
▽同(3位)=島ノ江陽義慶(神戸市立科学技術高校)
▽敢闘賞=鳩川容将(兵庫県立姫路工業高校)東元明生人(同)奥田渉生(滋賀県立八幡工業高校)長岡大斗(大阪府立茨木工科高校)山口悟郎(兵庫県立兵庫工業高校)
▽特別賞(耐圧王)=林穂薫

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