いざ最強の溶接士へ! 全国溶接技術競技会場インタビュー②(溶接ニュース2023年11月28日号より)
溶接日本一を決める決戦
全国の都道府県代表111選手が被覆アーク溶接(手溶接)、炭酸ガスアーク溶接(半自動)の2種目で「溶接日本一」の称号をかけ、茨城県を舞台に日頃鍛えた腕を競った。
11月11日、12日の両日、日立建機霞ヶ浦総合研修所(茨城県阿見町)を競技会場に開催された「全国溶接技術競技会」。68回目となる今回の大会では、選手、関係者ら約500人が集結。さまざまな思いで舞台に上がる参加選手の心の内を聞いてみた。
参加選手に胸の内を聞く
・池田光騎さん(トヨタ自動車、手溶接、愛知県)
平常心で臨むことを心懸けてベストを尽くした。1層目、2層目は思うように溶接ができ、3層目については多少のミスがあったが、作業中に取り戻すことができたのではないだろうか。薄板についてもイメージ通りに溶接することができたため、後は結果を待つのみだ。
・浦川汰紋さん(トヨタ自動車、半自動、愛知県)
結果はベストとは言えないので、とても悔しい。エックス線、曲げ試験は、ポイントを絞って、ミスがないように努めたため問題ないだろう。今回は外観を整えることができなかった。多くの時間をかけて先輩社員から、溶接指導をいただいた。学んだ全てを生かし切ることができなかったことが悔やまれるが、貴重な時間と機会を与えられたことを感謝している。
■森山裕也さん(比嘉工業、手溶接、沖縄県)
大会の約2週間前から週に6日特訓し競技に挑んだ。練習通りに行うことを務めたが、全体的に時間が足りなかった。
■競技会場の日立建機に所属する近藤祐介さん(半自動、茨城県)と保土山翔さん(手溶接、茨城県)
開催会場の所属として周囲の期待を感じるが、やるべきことはやってきた。後は出し切るだけだ。