溶接日本一をかけて111人が熱戦繰り広げる 第68回全国溶接技術競技会東部地区茨城大会が開催(溶接ニュース2023年11月21日号より)
溶接日本一をかけ111人が熱戦
全国の都道府県代表111選手が被覆アーク溶接(手溶接)、炭酸ガスアーク溶接(半自動)の2種目で「溶接日本一」の称号をかけ、茨城県を舞台に日頃鍛えた腕を競った。
第68回全国溶接技術競技会東部地区茨城大会(主催=日本溶接協会、東部地区溶接協会連絡会、茨城県溶接協会、後援=茨城県、土浦市、阿見市、協賛=産報出版)が、11月11日、12日の両日、日立建機霞ヶ浦総合研修所(茨城県阿見町)を競技会場に開催された。全国から選手、関係者ら約500人が集結。開会式で選手宣誓を行った地元茨城県代表の近藤祐介選手(日立建機)は「歴史ある溶接文化の中で先人からの技能に感謝し、これまでサポートしてくれた方々の思いを背負い、2枚の突合せ溶接というシンプルかつ非常に難しい競技に挑み、作品を作ることを誓う」と声高らかに宣言した。
盛り上がりをみせる開会式
11日にクラフトシビックホール土浦(土浦市)で挙行した開会式で、粟飯原周二競技会長(日本溶接協会会長)は全国競技会を「選手選考を通じての溶接技術・技能の向上や振興、技能者の顕彰を行う重要な場」と位置づけ、両部門の最優秀選手を経済産業大臣賞に推薦すると表明。「日本中の溶接技能者の模範と同時に後進を導く使命を担ってほしいと期待を述べた。
開会式では大井川和彦茨城県知事(代読)、安藤真理子土浦市長をはじめとした来賓挨拶の他、前回大会優勝の小林和樹(高田工業所、福岡県・手溶接)、岡田拓己(トヨタ自動車、愛知県・半自動)両選手による優勝旗返還に続き、全出場選手をスクリーンで紹介した。なお大会直前の体調不良で選手1人が欠場となった。選手は会場に集まった来賓、付き添い、関係者など満員の会場に一礼。中村選手が選手宣誓を高らかに行い、中村宏茨城県溶接協会副会長の閉会の言葉で開会式は幕を閉じた。