神奈川NDT交流会、第29回総会を開催、笠井会長を再任

非破壊検査ニュース
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 神奈川県非破壊試験技術交流会(笠井尚哉会長、神奈川NDT交流会)は6月21日、川崎市にある日本溶接技術センターで「第29回総会および春の技術研究会(共催:神奈川県立産業技術総総合研究所)」を開催。役員改選で再任された笠井会長は「非破壊検査の重要性を広く周知していきたい」との方針を示した。

 議事では、2023年度の事業報告並びに会計報告および監査報告、また24年度の事業計画や会計予算などを全会一致で可決した。役員改選では笠井会長(横浜国立大学)の再任が承認された。


 今年度の事業計画には、9月9日に開催予定の「非破壊試験技術者のための溶接体験講座」や9月27日の「TOFD法技術講習会」、10月25日に開催される「第29回秋の技術発表会」などが盛り込まれている。また、奨励賞の表彰があり笠井会長から福本伸太郎氏(IHI検査計測)、Le Quang Trung氏(横浜国立大学院環境情報学府笠井研究室)に表彰状が授与された。総会終了後には、休憩をはさんで技術研究会にはいった。


 講演を前に笠井会長は「構造物のメンテナンスをするためにはまず、損傷を検査、検出して大きさを評価しなければならない。インフラメンテナンスにおいて非破壊検査は、いわば一丁目一番地である最優先事項でもあるが、一般の方々には分かっていただいていないことが非常に残念だ」としたうえで、引き続き「当交流会や日本非破壊検査協会(JSNDI)、日本非破壊検査工業会(NDT工業会)といった関連団体が一丸となって非破壊検査の重要性を周知していきたい。本日の研究会でも活発な議論をお願いしたい」と挨拶した。

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