検査機器ニュース 2023年6月5日付【第1493号】

非破壊検査ニュース
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CIW検査業協会、通常総会を開催
CIW検査業協会は5月19日、東京都千代田区にあるレベル21東京會館で2023年度第7期第14回通常総会を開催した。建設業における時間外労働の罰則付き上限規制の適用が来春に迫るなか、安藤純二会長(ジャスト)は、建設関連団体が進める2+360運動(ツープラスサンロクマル運動=週休2日の実現+時間外労働年360時間以下)について言及したうえで「働き方改革にあわせ、実質完全週休2日制を実現するため受注単価アップを目指す」と所信を述べた。
高速大師線、まるごと架け替え
首都高速道路は、東京と神奈川を結ぶ「高速大師線」の架け替え工事に伴い、1号羽田線などの一部で5月27日から2週間、通行止めとなっている。首都高は都心部の道路整備は一段落した半面、既存の路線の老朽化が深刻さを増す。建設から50年以上が経過した区間は総延長327kmのうち3割にあたる97kmにのぼる。
NTT、コンクリ撮影画像から劣化を検出
NTTはこのほど、コンクリート構造物の撮影画像から構造物に発生した劣化を検出し、その大きさを自動的に計測する技術を確立したと発表した。検証結果によれば、誤差110%未満の精度で劣化の大きさを計測できることを確認した。これにより市販のデジタルカメラで構造物画像を撮影することで劣化の大きさについて自動計測が可能となる。メジャーや専用車両を用いた計測作業も不要となるため、点検稼働とコストの削減が期待できる。
JAXA、検査強化でX線CT追加
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は打ち上げに失敗した新たな主力ロケット「H3」の初号機の調査を踏まえて、運用中の「H2A」ロケットについてはH3と共通する部品にX線CTを追加する検査強化など今後対策を講じたうえで、次の47号機を今年8月以降に打ち上げる方針を明らかにした。

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