電子版ガスメディア2025年3月11日付【第311号】
【電子版ガスメディア3月11日付情報】
■鈴木商館120周年/鈴木社長に聞く未来戦略
高圧ガス溶材業界で「スーパーディーラー」と呼ばれる鈴木商館。日本の近代化が始まった1905(明治38)年、液化炭酸ガス・ラムネ製造機の輸入販売を事業として創業し、今年120周年の節目を迎える。年間約500億円を売り上げる企業にまで成長した同社の鈴木慶彦社長に現状と、次の150周年、200周年に向けた未来戦略について聞いた。
■九州地区の産業ガス市場動向
幅広い分野で盛んであり、日本の1割経済とも称される九州地区における産業ガス市場は、半導体関連産業の活況を背景に、窒素需要が大幅に増加している。一方で、自動車産業は苦戦傾向にあり、造船業は受注残を多く抱え堅調に推移。炭酸ガスは夏季を中心に需給が逼迫しており、各社は供給力増強に努める。
■東北大ら、重水素を室温で効率的に製造
東北大学大は、北海道大学、和歌山大学、高輝度光科学研究センターとの共同研究により、室温で重水素(D2)ガスを効率的に製造する技術を確立した。新技術では化学親和性量子ふるい(CAQS)とKubas相互作用という二つの原理を組み合わせ、従来の蒸留法に比べ大幅な省エネルギー化が可能。半導体や有機EL分野での需要拡大に対応する技術として期待される。
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