電子版ガスメディア2025年2月11日付【第313号】
【電子版ガスメディア2月11日付情報】
■岩谷産業、燃料電池船「まほろば」を公開
岩谷産業は1月29日、大阪・関西万博で旅客運航を予定している水素燃料電池船「まほろば」を報道公開した。同船は全長33㍍、幅8㍍の2階建てで、150人が乗船することができる。動力は水素と空気中の酸素の反応により発電された電力で推進する燃料電池に加えて、外部電源からプラグインできる蓄電池も備えたハイブリッド形式を採用。航行時にはCO2や環境負荷物質を排出しないため、カーボンニュートラル化に貢献する次世代船として注目されている。水素燃料電池船が国内で商用運航されるのは初の事例となる。
■Atomis、CFRP製ガス容器を発売へ
スタートアップ企業のAtomis(神戸市中央区、浅利大介CEO)は5月頃に、立方体の高圧ガス容器「CubiTan(キュビタン)」の発売を予定する。キュビタンはAtomisが得意とするガス吸着剤を活用したCFRP製の容器で実証試験がインドネシアで始動している。国内では、アルゴン(Ar)、窒素(N2)、ヘリウム(He)、液化炭酸ガス(CO2)の4種類を投入予定。
■高圧ガス工業ら、イチゴ栽培に排ガス活用
高圧ガス工業と愛知県農業総合試験場はこのほど、「企業等から排出される炭酸ガスを活用したイチゴ群落内施用システム」について、愛知県内の生産者ハウスで現地実証試験を開始した。同システムは2026年秋ごろの販売開始を目標としており、実証データの蓄積と並行して、製品化に向けた取組を進めていく。
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