電子版ガスメディア2025年1月21日付【第310号】
【電子版ガスメディア1月21日付情報】
■日揮HD、ガス発酵で有用物質創出
日揮ホールディングス(日揮HD)ではCO2をものづくりの原料として利用できる水素酸化細菌を想定した世界初のガス発酵システムをはじめとする「バイオものづくり」の研究をガスハンドリング技術も活かしながら進める。加えて、同社では木質など未利用資源を活用したバイオものづくりエコシステム構築に向けた取り組みを推進する。
■カナデビアCO2から直接LPGを合成
カナデビアと産総研およびAIST Solutionsはこのほど、新たに開発した専用触媒および合成プロセス・装置を用いて、二酸化炭素(CO2)から直接液化石油ガス(LPG)を1MPa以下の低圧条件で合成することに成功した。今回の成果を基にスケールアップに向けた検討を行い、来春には年産3ー4㌧規模の実証実験を開始し、約1年間行う計画。
■東大ら、常温・可視光でアルカンから水素抽出
東京大学、岡山大学、神戸大学、科学技術振興機構の共同研究グループこのご共同で、可視光エネルギーを利用して、常温で環状アルカンから最大限の3分子の水素を取り出す触媒の開発に成功した。従来の水素取り出し技術では300度近い高温や紫外光照射が必要であったが、新システムでは可視光エネルギーで反応を進行させることが可能になった。
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