レーザによるチタンへの発色を利用して繊細な色味を実現したミニチュアマンホール

溶接
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  圧延機の設計・製造やレーザ加工を得意とする㈱ヤスオカ(本社・大阪府柏原市,安岡直樹社長)がレーザで製作した。
 同社のレーザ加工事業では主に彫刻やマーキング,発色を3本柱として行っている。その中でレーザ彫刻は深彫加工で様々な素材に文字やイラストなどのデザインの受託加工や製作を行っている。レーザマーキングは表面微細加工で2次元コード(QRコード)なども金属に加工でき人気を博しており,同社の特色でもあるレーザ発色では表面をレーザ技術で発色加工し,塗装では表現できない繊細な色味を構造色(角度により様々に変化する色)で再現している。この発色技術は自社グッズのチタン製ミニチュアマンホールで使用されている。チタンへの発色は陽極酸化処理での薄い酸化皮膜による発色だが,ブリキ缶でお馴染みのすず(Sn)めっきの発色に関して,すずは融点が低いため技術が問われるが,同社はすずへの発色方法に関して特許を取得している。

写真1.jpgレーザ発色を活用したチタン製ミニチュアマンホールグッズ

写真2.JPG写真2 塗装では表現できない繊細な色味を構造色で再現

写真3.JPG写真3 彫刻やマーキング,発色を3本柱としているレーザ加工事業


【溶接技術2024年9月号】より

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