地域一体型の溶接オープンファクトリーが活発化
溶接事業所などのものづくり企業が生産現場を公開あるいは市民を対象とした仕事の体験教室を自社内で展開するオープンファクトリーの動きが活発化してきている。
郡山市で実施されている地域一体型オープンファクトリーイベント「OPEN FACTORY KORIYAMA」で実行委員会の1社として参加する羽田工業所が昨年秋に開催したイベントで小学生とその保護者を対象に「くまさん」をモチーフにしたオリジナルペンダントスタンドを溶接でつくり体験ができるワークショップを同社内工場で実施した。
あらかじめ加工したステンレス製のパイプ材や板材などの鋼材を材料に、子供達が写真の溶接士のレクチャーを受けながらティグ溶接するなどペンダントづくりを体験。
同社では、以前から高校生向けの溶接競技大会に参加する高校生への溶接指導を行うなど若年層をターゲットとした応接の普及活動を実施してきたが、実際に仕事のようすや工場を若い人に見てもらうことで、次世代を担う子供達のものづくりへの関心を高めたい気持ちがあった。地域一体型のオープンファクトリーが地元でも開催されるようになり、若年層を含めて地元の人に地域内企業の魅力をPRすることに共感。このようなイベントを通じてより多くの人が地元のものづくり企業に関心をもつ機会になればと考えている。オープンファクトリーを通じ、地元住民との相互理解を深め、共生を目指す溶接事業所が増えてきているようだ。