ブルームバーグ新欧州本社屋シンボル製作

溶接
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 「ブルームバーク新欧州本社屋」シンボルとされる螺旋階段。
 

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 この螺旋階段は,俯瞰する三つ葉結び状に設計されており,ランプと呼ばれるアトリウムの巨大なシンボルとなっている。菊川工業がFSW(摩擦かくはん接合),ファイバーレーザ溶接とっった溶接分野における先端溶接・接合技術を駆使することで製作したもの。
 菊川工業では,最大で2,600mm~2,731mm,重量450kgというRパネルである大型ブロンズ手摺壁を製作するにあたり,様々な技術検討や試作,実物大モックアップを製作する過程を通じて,改善点を図面にフィードバックし続けることで基本構成を確定させた。
 メーカーの製造可能範囲を遥かに超えるサイズの部品を必要とするため,FSW技術を駆使して部品から新たに製作。通常,丹銅板は幅1,250mmまでしかないため,ほとんどのパネルがFSWにて接合されている。最大サイズのものは2,500mmを超えてしまうため,3枚繋ぎとなった。同社では,「加工中は,R加工や硫化イブシ工程にて接合部が影響しないよう注意が必要になるため,細心の調整をしつつの接合となった」としている。

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 続いて,複雑になめ上がっていく手摺笠木の三次元形状は,ファイバーレーザ溶接を用いて滑らかな流線形状に仕上げている。同社では,曲線の長距離連続溶接を得意としている最新のマルチモードファイバーレーザ溶接装置を導入し,溶接架台を工夫することで,クライアントの要求する品質を満たした。

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