アイシンシロキ、窓フレームの溶接に新工法適用

溶接
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 自動車ドアサッシュ製造のアイシンシロキ(旧シロキ工業)が新工法の開発に挑んでいる。ティグからミグに変えて溶接速度を上げ、生産効率を大幅に高めるのが狙いだ。現在、オーストリア・フロニウスの「CMT Mix」と呼ばれる工法を試行中で、今後、フロニウス本社の支援も得て、量産に向けた実験段階に移る。試行している溶接箇所は窓フレームの頂点角部分。1㍉以下の鉄を複数枚重ねる箇所で、現在はロボットを使ったティグの自動溶接を行っている。

 当該箇所に関して、アイシンシロキでは、ミグの自動溶接への変更を検討している。主な課題はビード高さと部材のギャップ。ミグにして速度を上げるとビード高さが閾値を超え、また量産のため大量の部材を用意すると部材ごとの少しの違い(ギャップ)に対応できない。これらを解決するため、様々な工法を試した結果、現在はフロニウスの「CMT Mix」が工法の筆頭候補にあがっている。

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