アマダ、3次元レーザシステム開発
金属加工機械大手のアマダはこのほど、溶接・切断・アディティブマニュファクチャリング(AM)など、高度な加工に1基で対応する新製品を発表した。同社で初めてのAM装置であり、次世代のものづくり技術として大きな期待を集めるAM市場に参入した。
同社が新たに発表したのは、3次元レーザ統合システム「ALCIS-1008e(アルシス)」。同システムは、11月から神奈川県伊勢原市の本社内にある「アマダ・グローバルイノベーションセンター」に出展し、本格的に顧客と、検証をスタートする。
機種名のALCISは、「Advanced Laser Cube Integrated System」の略称で、溶接・切断などの用途に加えて、溶接技術とレーザ加工技術を複合した新技術であるアディティブマニュファクチャリング(AM)の性能も有しており、1基で複数の加工用途に対応することができる。
加工法の選択は3Dヘッド部品の交換によるもので、比較的容易に変更できる。レーザ溶接、レーザ切断の機能が集約されることだけでも、工場面積に限りがあるユーザーにとってのメリットが大きい中、新製品は、新技術であるAMにもトーチの交換だけで容易に対応することができる。