JALの安全運航を支える、検査のスペシャリスト

非破壊検査
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 グループ企業全体でおよそ230機(2024年3月31日現在)を就航する日本航空(鳥取三津子社長、JAL)。同社の安全なフライトを支えているのが、日本航空の整備士だ。


 彼らが勤務する羽田航空機整備センター(JALメインテナンスセンター)は、羽田空港に隣接し、広さ約1万7000㎡の通称M1(東京都大田区羽田空港3-5-1)とM2(同3-5-2)の2つの施設で構成されている。整備士が所属するセンター内品質管理室は第1から第3グループで構成され、各グループにそれぞれ約9人が在籍している。


 航空機の検査を行うためには、整備業務全般を行う航空整備士や航空機部品の整備を行う航空工場整備士などといった国家資格が必要となる。また、航空宇宙製品の非破壊検査(NDT)を行うためには、国際認証規格NAS410に準拠した資格(レベル1~3)の保有が不可欠で、品質管理室全体でみるとレベル3の資格保有者が2人、レベル2で6人、レベル1では10人前後在籍している。

 航空機の部品点数は約300万点とも言われ、その整備には広範な知識と経験、限られたタイムスケジュールの中での冷静な判断力が求められる。厳しい安全管理のもと、現場メカニックによる厳格な整備と地道な検査の継続が航空機ひいては空の安全を支えているといえる。

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