エム・キュービック、三上社長「チーム一丸で、組織としての多能工目指す」
コンクリート橋梁の補修や検査などを手がけるエム・キュービック。三上浩一社長は「世の中に価値のあるサービスを提供したい」と2011年に起業した。チーム一丸を旨とする三上社長に現在の業況や非破壊検査業界の今後について話を聞いた。
――御社の業務内容について。
非破壊検査をメイン行っており、主に橋梁の補強・補修に関する調査・検査およびコンクリートのX線検査を行っています。ただし非破壊検査に固執することなく、 アンカーやあと施工などコンクリート構造物の施工に関連するもの全般を行っています。請け負った工事の中のひとつに非破壊検査があるといったイメージでしょうか。
――非破壊検査に固執しないとは。
他社との差別化という観点からみて、弊社は他社のように歴史がある会社ではないので非破壊検査だけでは生き残ることができません。コンクリート橋梁であれば施工前の打ち合わせからコンクリート打設、アンカーボルト据付、打設前検査などの各工程から構成されています。
工事の複雑化や高度化が進んでいる昨今、当社としてもそこに対応するために組織として多能工化を図り、各社員が複数の仕事をこなせるような人材育成に取り組んでいます。
――技術者を各地の現場に派遣しているが。
労働者派遣事業の許可も有しておりますので、国内各現場に社員を派遣しています。
ゼネコンが取り扱う大規模な施工現場に入ることによって、社員一人ひとりが客先のイズムや特色を学び様々な知識や技術を磨くことができます。
また、職人さんとのコミュニケーションの取り方や仕事の進め方、現場の雰囲気など将来的に経験が財産になると思います。成長する企業は、トップが決断したことに対して皆で一緒になって作り上げるというチームワークや勢いなどがあり、その点も学んでもらいたいと思います。