サイサン、LiLzと可搬式低温液化ガス容器 (LGC)残量モバイル監視を共同で実現

産業ガス
twitter fb

サイサン(さいたま市大宮区、川本武彦社長)はこのほど、IoT・AI遠隔点検サービス提供のLiLz(沖縄県宜野湾市、大西敬吾社長)とともに、手軽に実現できる可搬式低温液化ガス容器(LGC)のモバイル残量監視システムを共同で実現した。

医療ガスや産業ガスなど一般高圧ガスの供給は、社会にかかせないインフラのひとつであり、ガス切れを起こすことなくタイムリーに供給することは業界の共通課題となっており、とくに医療用酸素に代表される医療ガスは人命に関わるライフラインとなっている。

ガスの安定供給には定期的な残量監視が不可欠だが、現地に赴いての目視確認が従来の方法であった。ガスの供給方式には、消費量や設置スペースのかねあいから大規模消費のCEタンク方式、中規模消費のLGC方式、小規模消費のガスボンベ方式の3種がある。

このうち、CEタンク方式とガスボンベ方式に関しては、近年LiLzが提供するLiLz Gauge(リルズゲージ)などを含めIoT・AIリモート残量監視サービスが浸透し始めている。

しかし、ガス消費量は多いが設置スペースが充分でない場合に採用されることの多いLGC方式の残量監視およびそのリモート化については、充填されているガスが液状であることや、LGC容器の構造が残量監視に適していないことなどから、手軽に残量監視できるサービスが提供されていなかった。

今回、両社が共同で実現したLGC残量監視システムの特徴は、①即日運用が可能②LGC容器の下にフロアスケールを置き、その情報をカメラ経由でリモート監視するため、LGC側の改造が不要③重さで監視するため正確な残量を把握することが可能④従来システムの1/3程度の費用で導入が可能⑤kintoneプラグインにてノーコードで社内ダッシュボードとして運用が可能⑥スマートフォンなどのモバイルで監視可能⑦CEとボンベ残数なども同じシステムで監視可能ーーなどとなっている。

子版ガスメディア9月24日号より

share SNSシェア
twitter fb