大陽日酸、アンモニアからFCV燃料用水素の製造に成功 

産業ガス
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 大陽日酸は4月15日、アンモニアから燃料電池自動車(FCV)の水素燃料に求められる品質仕様(ISO14687:2019GradeD)を満たす水素の製造実証に成功したと発表。

 同社は2014年から18年にかけて、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「エネルギーキャリア」の委託研究課題「アンモニア水素ステーション基盤技術」に参画し、窒素25%、メタン0・1%および水素74・9%の混合ガスから窒素100ppm未満、メタン1ppm未満の水素ガスを精製できる技術を確立。

 SIPの取り組みでは、アンモニア分解ガスを模擬した不純物成分の少ない混合ガスを使用していたが、これらの水素ガス精製の知見もとに、今回、アンモニア分解炉と同社が開発した水素精製装置を組み合わせた水素製造試験を実施。

 製品水素が燃料電池自動車(FCV)用水素燃料に要求される規格(ISO14687:2019GradeD)を満たすことを実証し、アンモニアから水素を製造する装置開発に目途が付いたという。同社では今後、アンモニアから水素ガスを製造する装置の商品化に向けての取り組みを進めていく。

試験装置外観

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