写真は3Dプリンターによる建設の様子。Polyuse（ポリウス、東京都港区）と和（かのう）建設（高知市）は、日本で初めて建設用3Dプリンターで造られた、一般利用が可能な常設のサウナ施設を高知市で11月にオープンするという。

Polyuseは国内唯一の建設用3Dプリンタメーカーとして、公共から民間の建築領域でも活用実績が増えてきたという。今回、サウナの建設について和建設と協議した。そして検証した結果、高知県内に建設用3Dプリンターを置き、印刷製造を2022年8～9月に行ったという。

名称は「サウナメランジュ」。「メランジュ」とは、高知県芸西村で見られる起源や時代の異なる岩石が入り交った混在堆積物であり、天然記念物。メランジュの特徴的な模様や特殊な構造が入り混じる地層から連想し、サウナ棟を「メランジュ」と名付けた。テーマは洞窟のなかのサウナ室。3D建築の内部にガラスの箱であるサウナ室を作ることにより、快適な利用環境の構築に注力。そしてガラスの箱内からは3Dの壁面が見渡せるようにしたという。【溶接技術9月号より抜粋】

完成したサウナの外観イメージ

サウナ室は壁面が見える設計

3Dプリンターによる印刷の様子