私は青洲高校(山梨県市川三郷町)の2年生。溶接ニュースで取材を受けて、新聞に掲載していただきました。
今は、県内トップの職人って聞いても、まるで自分のことだとは思えない状況でいます。
理由は、6月3日に山梨職業能力開発促進センター(甲府市中小河原町)で実施された「第14回山梨県高等学校溶接競技会」に優勝したため、山梨県の高校生で1番になったからです。
私は土木科の生徒なので、溶接技術を学ぶ工学科の学生と比べると、授業中に溶接に触れる機会が極端に少ないのが課題でした。
そのため工業研究部という部活動を通じて溶接技術を練習した。溶接技術を指導していただいた矢野先生からは、「溶接トーチの角度」「溶接距離」「ト―チの角度」など、絞って繰り返し練習するとうまくなると言われ、練習に臨みました。
また、集中して一息の間にビードを引くと、美しい溶接ビードが引けるとは聞いていたのですが、どうやら私は真っすぐなビードを引くのが苦手なタイプでした。
練習中は、途中で集中力が切れてしまい溶接ビードが曲がってしまうこと多数。競技会の本番直前には、集中して最後までビードを引けるように練習しました。特に注意していた、ビードを一息で美しく引くことと、溶接棒と溶接する鋼板の当たり具合には、神経を尖らせながら本番に臨んだのを覚えています。
「君は山梨県の高校生で1番の溶接士だ」と言われた今も、当たり前ですが生活に大きな変化はありません。
スーパースターになれるわけではないですが、何かで1番になるのは、それなりに気分が良いです。せっかく次の大会に駒を進めることができたのだから、次の大会に向けて精一杯頑張ってみようと思います。