これから溶接を学ぼうとする溶接関連部門の関係者を対象とするだけでなく、技術者レベルにも対応できる内容。
全章を通して、図表を多く用いてわかりやすく解説し、基本的な事柄から応用まで学べることができる。
〔主な内容〕
◆第1章 非破壊検査の役割
1.1 非破壊試験・非破壊検査とは/1.2 きずと欠陥/1.3 物理現象の活用/1.4 溶接部のきずの検査に広く用いられる非破壊試験/1.5 その他の非破壊試験/1.6 非破壊試験の適用時期/1.7 非破壊試験に望まれること/1.8 本書の構成
◆第2章 超音波探傷試験の基礎
2.1 波長から見た超音波探傷試験と放射線透過試験の比較/2.2 超音波探傷試験に課せられた大きな制約/2.3 超音波探傷試験に用いる道具/2.4 超音波の透過と反射/2.5 界面での屈折と斜角探触子の構造/2.6 平面への斜め入射時の反射率/2.7 超音波探傷で知りたい情報/2.8 きずの反射率および形状反射能率/2.9 平板振動子の作り出す音場/2.10 超音波ビームの拡散と円盤からの反射
◆第3章 超音波探傷試験の実践
3.1 時間軸の調整/3.2 距離振幅特性曲線と探傷感度の調整/3.3 モデルきずの検出性/3.4 内在する溶接割れの検出性/3.5 きずの寸法測定/3.6 超音波探傷試験の動向
◆第4章 放射線透過試験
4.1 放射線とは/4.2 放射線透過試験の原理/4.3 放射線透過試験に用いる主な道具/4.4 放射線透過試験の実践/4.5 放射線透過試験の動向
◆第5章 磁気探傷試験
5.1 磁気探傷試験/5.2 強磁性体について/5.3 磁界と磁束密度の関係/5.4 反磁界について/5.5 表皮効果について/5.6 きず漏えい磁界/5.7 きず漏えい磁界の水平成分と垂直成分/5.8 磁粉探傷試験/5.9 コーティングが施工されている場合と漏えい磁束探傷法について/5.10 交流極間式磁化器とプロッド法による鋼溶接部の磁粉探傷試験/5.11 表面下のきずの検出性能/5.12 A形標準試験片について
◆第6章 浸透探傷試験
6.1 浸透探傷試験の概要/6.2 毛細管現象/6.3 浸透探傷試験の各作業手順
◆第7章 渦電流探傷試験
7.1 渦電流について/7.2 導体の試験体における表皮効果/7.3 自己誘導/7.4 コイルの近傍に導体がない場合のコイルのインピーダンス/7.5 コイルの近傍に導体がある場合のコイルのインピーダンス/7.6 渦電流探傷装置/7.7 渦電流試験法の測定方法