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溶接専門書

チタン溶接トラブル事例集

価格: 5,390 円 (本体価格:4,900円)

日本チタン協会
A5判 / 240頁
ISBN 978-4-88318-057-8

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 チタンは,構造用材料としてもっとも多く用いられています鉄鋼材料とは異なる視点での溶接施工管理が必須となることから,正しい施工方法の理解不足により思わぬトラブルを引き起こすことになる。トラブルを未然に防ぐための信頼性の高い技術を習得するには,先人の成功体験よりもむしろ失敗事例から得られる教訓を活用して,"転ばぬ先の杖"とすることが有効とも言われている。
 日本チタン協会(技術委員会溶接分科会)では多岐にわたる溶接トラブル事例を収集して,大学と企業の専門家からなる同分科会のワーキンググループメンバーにより議論を重ねて原因を解析し,その成果に立脚した対策を明確にし,事例を体系的にまとめた。
 本書は具体的事例を説明した事例編と,チタン溶接全般を順序立てて説明した基礎編に分かれているので,具体例は事例編で調べ,さらにその根拠等をもう一歩調べたい人には基礎編が役に立つ。


【第1部 トラブル事例と対策】
■第1章 チタンの溶接トラブル/1.1 溶接施工におけるトラブル(1.1.1 ポロシティ,1.1.2 ビード形状不良,1.1.3 酸化(変色),1.1.4 溶接変形,1.1.5 溶接作業トラブル,1.1.6 着火)/1.2 溶接部の割れ(1.2.1 継手溶接,1.2.2 肉盛溶接)/1.3 使用性能におけるトラブル(1.3.1 強度不足,1.3.2 疲労損傷,1.3.3 腐食)/1.4 クラッドと異材溶接(1.4.1 割れ,1.4.2 酸化,1.4.3 腐食)

【第2部 基礎編】
■第2章 チタンの種類と性質/2.1 チタンおよびチタン合金の種類と性質(2.1.1 チタンの概要,2.1.2 チタンの物理的性質,2.1.3 チタンの機械的性質,2.1.4 耐食性)/2.2 チタンおよびチタン合金の規格(2.2.1 チタンのJIS規格,2.2.2 チタンの国際規格)/2.3 チタン溶接材料の種類と性質(2.3.1 溶加材のJIS規格,2.3.2 溶加材の国際規格,2.3.3 チタン溶加材の材質上の留意点)■第3章 チタン溶接技術の基礎/3.1 溶接性(3.1.1 溶接金属のガス吸収特性,3.1.2 ガス成分と機械的性質)/3.2 接合方法(3.2.1 接合方法の種類)/3.3 融接(3.3.1 ティグ溶接,3.3.2 コンタミネーションの原因と対策,3.3.3 ティグ溶接作業時の留意点,3.3.4 ミグ溶接,3.3.5 プラズマ溶接,3.3.6 レーザ溶接,3.3.7 電子ビーム溶接)/3.4 圧接(3.4.1 抵抗溶接,3.4.2 摩擦圧接,3.4.3 摩擦攪拌接合)/3.5 ろう接/3.6 拡散接合/3.7 異材接合(3.7.1 チタンと鉄鋼材料との接合性,3.7.2 圧延を用いた接合,3.7.3 爆発圧接)/3.8 チタンクラッド鋼の溶接(3.8.1 溶接継手設計の例,3.8.2 ガスシールド方法の例,3.8.3 適用溶接法と溶接材料)/3.9 チタンの積層造形(3.9.1 金属加工における積層造形,3.9.2 チタンの積層造形)■第4章 チタン溶接部の品質確保(試験検査・JIS検定)/4.1 チタン溶接部の非破壊試験(4.1.1 外観試験,4.1.2 放射線透過試験,4.1.3 超音波探傷試験,4.1.4 渦電流探傷試験,4.1.5 浸透探傷試験,4.1.6 漏れ試験,4.1.7 光学探傷試験)/4.2 チタン溶接部の破壊試験/4.3 チタン溶接技術検定(4.3.1 アルゴンシールド溶接におけるチタンの特殊性,4.3.2 チタン溶接JIS検定)■第5章 ジルコニウムの溶接性/5.1 溶接時のガス吸収特性/5.2 HAZの組織/5.3 溶接継手特性(5.3.1 溶接施工条件例)/5.4 溶接継手の性質(5.4.1 組織と硬さ分布,5.4.2 常温の引張特性)