産報新書010 AKIBAノート〈第二集〉 -SANPO WEB連載コラム集-
価格: 1,320 円 (本体価格:1,200円)
馬場 信
新書判 /
228頁
ISBN978-4-88318-709-6
本書は産報出版WEBサイト「SANPO WEB」のコラム「AKIBAノート」を集めたもの。秋葉原の風景はもとより、時には溶接業界の出来事や社会時評、読書、旅行などで構成し、豊富で充実したコラム集となっている。(2014年6月から2015年6月までの中から収録)。
2015正月の秋葉原
昨日5日が仕事始め。
秋葉原駅前で出勤風景を見ていたが、取り立てて例年と変わるところはなかった。
報道されるところでは企業の業績はいいようだが、それも大企業ばかりで大方の中小企業にその効果は降りてきていないし、個人にはなおさら跳ね返りは薄いから、出勤風景にも寒さばかりか今一つ明るさが欠けたのかもしれない。
会社では仕事始めの儀を行ったあとこれも恒例の神田明神に参詣。
今年の神田明神は例年とは違って何かと規制が厳しく、それだけに参詣者の歩みはのろかった。それにもともと境内が狭いせいでもあるし、いつもの年の様子を知らないとよほど混んでいるように見えるが、実際には昨年などよりもお参りする人々の数は随分と少なかった。
景気の悪い年ほど人は集まるともいわれるから今年は景気がよかったのか、実際のところよくわからない。ただ、今年は官公庁も企業も5日で仕事始めは揃っていたはずだから多くても不思議ではないが、それにしてはやっぱり少なかったのかもしれない。
5日という日のせいでもあるが、この神社はとにかく参詣者にサラリーマンが多い。おそらく99%がそうではないか。これはとにかく都内の神社仏閣の中では際だった特徴だろう。
氏子が神田各町ばかりか丸の内や大手町なども含め100ヵ町もあるせいでもあろうし、江戸総鎮守という格式のなせるところでもある。境内に張り出してあったところによると、神田明神は今年は遷座400年なそうで、5月の大祭はかなり賑わいそうだ。
(本書より抜粋)