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産報新書005 秋葉原日記 第三集 -SANPO WEB連載コラム集-

価格: 1,257 円 (本体価格:1,143円)

馬場 信
新書判 / 356頁
ISBN978-4-88318-704-1

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 本書は産報出版WEBサイト「SANPO WEB」のコラム「秋葉原日記」を集めたもの。秋葉原の風景はもとより、時には溶接業界の出来事や社会時評、読書、旅行などで構成し、豊富で充実したコラム集となっている。また、必ず添えられている写真とともに分かり易く読みやすく編集されている。人気コラム集第3弾(2009年6月からの1年分を収録)。




高校生溶接コンクール
 24日土曜日は国際ウエルディングショーの4日目最終日。休日とあって午前10時の開場時間前から来場者が大勢詰めかける盛況ぶりだった。
 注目は第1回関東甲信越高校生溶接コンクール。会場内の技能伝承プラザ隣接の特設会場で行われたもので、東部地区溶接協会連絡会の主催で、国際ウエルディングショーが特別協力。
 参加したのは関東甲信越10都県11溶接協会から推薦された代表22人。このうち女子生徒は3人。
 会場には選手の生徒に加え先生や在校生、付き添いの人たち、溶接協会関係者のほか全国から参集した見学者でごった返すほどの熱気ぶり。
 競技はA‐2F(被覆アーク溶接の中板下向突合せ溶接裏当て金あり)が課題。競技時間は30分。
 見ていると、高校生とは思われないほどのスムーズな段取りの良さで、練習も充分だったようで順調に溶接が進んでいた。早い人では20分もかからずに課題を終えていた。
 審査は東部地区溶接技術検定委員会があたったが、競技当日の表彰という制約もあって審査は外観審査と不安全行為・不安全状態の減点だけだった。
 審査の結果、優勝は茨城県立下館工業高等学校機械科3年仁平菜月さんで、並み居る男子を振り落とし第1回の栄冠に輝いた。仁平さんは「今までで一番いいできだった。鋼を溶接できるということに感動している」と喜びを語り、感激のあまり涙ぐんでいた。
 工業高校では、実習のカリキュラムに溶接を取り入れるところが増えているほか、部活で溶接が盛んな学校も出てきているなど、このところ溶接への関心は高まってきているのが現状。
 また、産業界側でも全国の都道府県溶接協会を中心に工業高校教員への研修や、「出前授業」などと称して卓越技能者による実習サポートなどの活動を活発に展開してきている。
 このため高校生による溶接コンクールも開催する県が着実に増えてきているし、九州や中国では地区大会も開催されており、今回の関東甲信越大会の開催となっていっきに全国的な広がりとなっていて、いずれは全国大会として「溶接甲子園」開催も想定される段階となってきた。(2010.4.27)


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(本文より)