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先端力学シミュレーション研究所 溶接ひずみ解析普及の歴史振り返る 阪大との二人三脚で築いた独自市場

先端力学シミュレーション研究所(以下:ASTOM)は、プレス成形、溶接、組付け、樹脂成形などの生産技術CAEを得意とするソフトウェアメーカーだ。そんなASTOMの主力商品の一つである溶接ひずみ解析シミュレーションソフトウェア「ASU/WELD-Master(以下:ASU/WELD-Master)」は、大阪大学接合科学研究所・村川英一名誉教授の研究成果を実用化したものである。現在、自動車メーカーを中心に多くの顧客を獲得している。「溶接ひずみの解析であれば、どこにも負けない」と話す同社の安藤知明元社長(ASTOM元社長)の自信は、溶接研究で世界を牽引してきた大阪大学接合科学研究所とともに、トライ&エラーを20年以上繰り返してきた年月に裏打ちされている。今回のウェルディングメイトでは、ASTOMメンバー(安藤元社長、解析担当後藤、営業担当近藤)と、日本の溶接ひずみ解析の第一人者である阪大の村川名誉教授に、ASU/WELDの開発秘話と今後の展望を聞いた。以後、発言者は敬称を省略して、村川名誉教授、ASTOM側は、安藤元社長、解析担当後藤、営業担当近藤と表記する。

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岩倉溶接工業所 職人技と先端設備で挑む溶接の新境地 「ハンド型で更なる進化」

ステンレスの薄板溶接を武器に業界内外から高い評価を得てきた岩倉溶接工業所(静岡県島田市、岩倉義典氏)。現在、食品・医療・航空宇宙と幅広い分野の依頼に応えながら、同社が掲げるのは「先端職人」という独自のコンセプトだ。同社では、先端設備を職人が使うことで、設備の力だけに依存しない、超高精度な技術を担保し、数々の難加工を実現してきた。本記事では、そんな同社の溶接事業と、溶接における職人技と先端設備の共存について取材した。

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(有)大塚技研 溶接技術でレースカー自作し大会を完走 「ハンド型導入で新たな活路」

8月14日、富士スピードウェイで開催された人気レースイベント「K4GP」。100台を超えるレースカーが爆音を轟かせながら駆け抜ける中、ひときわ注目を浴びたのが、大塚技研(静岡県富士市・大塚弘幸社長)の手掛けたイエローXブラックのレースカーだ。クラッシュや燃料切れによる離脱が相次ぐ中で見事200周を完走。本記事では、レースカー部品の製造を生業とする同社の溶接事業と、近年注目される技能者が手作業で使用するファイバーレーザ溶接機(ハンド型)の有効活用事例を紹介する。

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中部レーザ応用技術研究会 9月3日に「第122回研究会」を実施

中部レーザ応用技術研究会(長谷川和男会長)は、9月3日に「第122回研究会」を開催する。同研究会の特長は、都度、深堀りするテーマを設定して、その専門家が講演を行うことで知見を共有している点だ。今回のテーマは「レーザによる表面加工(処理)の産業応用」。今回は同研究会の詳細を紹介する。

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京セラ製ディスクグラインダー リンクコントロールシリーズ「Lシリーズ」が研削作業で大活躍 ビーエフ工業磯原工場  

バルブ業界のパイオニアとして知られるビーエフ工業が日本で最初に開発した「密閉型バタフライバルブ」。国内はもとより中東およびアジア諸国で高い評価を獲得する同製品を製造するために、大きな武器となっているのが京セラインダストリアルツールズ(以下、京セラ)製電動工具「Lシリーズ」だ。Lシリーズのディスクグラインダー「LG1000」を適用することで製品の高品質化と高効率化を実現しているという同社を取材した。

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(有)小樽設備 溶接事業から生まれたDX 「POLYSOUDE導入で溶接事業に特化」

近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)といったキーワードを耳にしない日はないが、具体的にデジタルの力で事業変革した事例は数少ない。そんなDXを溶接分野で実践した事業所として注目を高めているのが、北海道小樽市の小樽設備(浅妻康志社長)だ。同社では溶接自動機の導入で、事業変革を起こして業績を伸ばしている。今回のWelding Mateでは、貴重なDX事例の一つである同社を取材した。

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長野県最高の溶接技能者 手溶接・半自動、両選手インタビュー

5月8日、長野県工業技術総合センター(長野市)に県内の習熟した技能を持つ溶接士が集まり、第63回長野県溶技術コンクールの表彰式を開催された。今回のWelding Mateでは、長野県の最優秀賞に輝いた手溶接の小林航大選手(羽生田鉄工所)と、半自動の望月昭太選手(前田鉄工所)に意気込みと溶接の魅力について話を聞いた。

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長野県最高の溶接技能者決まる 第63回長野県溶技術コンクール表彰式

5月8日、長野県工業技術総合センター(長野市)に県内の習熟した技能を持つ溶接士が集まり、第63回長野県溶技術コンクールの表彰式を開催された。同コンクールは被覆アーク溶接の部(手溶接)、炭酸ガス半自動溶接の部(半自動)の2種目で、県内の溶接士41人が溶接技能を競ったものだ。今回のWelding Mateでは、表彰式の様子を取材した。

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都筑ケ丘溶接 焼き芋がつなぐ溶接の輪 「どちらも火入れが大切」

米ドジャースに所属するプロ野球選手、大谷翔平選手の活躍で、すっかり定着した「二刀流」というキーワード。従来では考えられない二つのことで結果を残す人・企業が注目される中、多くの注目を集めているのが「溶接」と「焼き芋」で愛される横浜市都筑区川和町の都筑ケ丘溶接(根本林太郎社長)だ。今回のWelding Mateでは、「どちらも火入れが大事」とする同社の取り組みを取材した。

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山形県(株)ムラヤマ 25度の狭開先溶接で競争力向上 「ホワイトな溶接事業所もあるんだぜ」

時には魔法が使えるようになり、時には関わることができるクエストが増えるといったテレビゲームの「レベルアップ」に心躍った経験は誰にでもあるだろう。一方、現実の成長は実感しにくい。そんな中、山形市鋳物町の溶接事業所ムラヤマ(村山功社長)は、着実に成長を続けることで注目を集めている。今回のWelding Mateでは、東北地方で存在感を増す同社の取り組みを紹介する。

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第35回新潟県溶接技術競技会「31人の溶接士が腕競う」 12人の注目選手インタビュー

新潟県内で活躍する溶接技能者31人が4月5日、ポリテクセンター新潟(長岡市)に集まった。理由は35回目となる「新潟県溶接技術競技会」に参加するためで、この競技会によって、新潟県最高の溶接技能を決まるからだ。新潟県溶接技術競技会は、被覆アーク溶接の部・半自動溶接の部ステンレス溶接の部(ティグ)の3部門で技能を競うもの。今回のWelding Mateでは、新潟県内で注目される溶接技能者に話を聞いた。

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